ブルーベリーとメンタルヘルスに関する最新知見
2026.02.10
研究結果:ブルーベリー摂取がルイジアナ州農村部住民のうつ病・不安症状改善に寄与する可能性
カリフォルニア州フォルサム発 –2026年1月26日– 学術誌『Nutrients』に掲載された新たな研究により、うつ病、不安障害、またはその両方を抱える人々が、食事にブルーベリーを取り入れることで症状の改善につながる可能性が示唆されました。
食事とメンタルヘルスの関係は、近年ますます注目を集めています。ブルーベリー摂取が認知機能に与える影響についてはこれまでにも研究が行われてきましたが、本研究では特に、気分や精神状態への影響に焦点を当てています。
ルイジアナ州立大学のジョセフ・フランシス博士率いる研究チームは、大うつ病性障害(MDD)または全般性不安障害(GAD)と診断され、標準的な治療を受けている農村部の住民を対象に、1日約1カップ相当のブルーベリーを食事に追加することで、うつ病および不安症状が改善するかどうかを検証しました。農村地域では専門的な医療へのアクセスが限られる場合が多く、本研究は、農村部の医療センターを研究拠点として実施された初期の無作為化臨床試験の一つです。
研究参加者(n=23)は、12週間にわたり毎日、フリーズドライのブルーベリー粉末(生ブルーベリー約1カップ相当)または、色・味・カロリーが類似したプラセボ粉末のいずれかを摂取しました。研究期間の開始時、中間時点、および終了時には、大うつ病インベントリー(MDI)および全般性不安障害7項目質問票(GAD-7)への回答が行われました。さらに、研究開始時と終了時には、臨床医による診断面接が実施され、ハミルトンうつ病評価尺度(HDRS)に基づいて、症状および重症度が評価されました。
本研究は二重盲検ランダム化試験として実施され、参加者および研究チームのいずれも、どの粉末が投与されているかを把握していませんでした。
その結果、12週間にわたり24グラムのフリーズドライブルーベリー粉末を摂取した参加者では、プラセボを摂取した場合と比較して、うつ病および不安に関する臨床症状の軽減が認められました。一方で、C反応性タンパク質や炎症性サイトカインのレベルに有意な変化は見られませんでしたが、血清代謝物の測定値には両群間で違いが確認されました。
フランシス博士は次のように述べています。
「本研究は、食事にブルーベリーを取り入れるというシンプルな行動が、メンタルヘルスにとって有意義な効果をもたらす可能性を示唆しています。栄養と情緒的な健康との間にある強い関連性を浮き彫りにする結果です。」
本研究は参加者数23名と小規模ではありましたが、農村部の医療環境においても同様の研究が実施可能であることを示しました。都市部と比較して研究実施上の課題はあるものの、著者らは、こうした地域での研究が、これまで十分に研究対象とされてこなかった人々へのアクセスと貴重なデータ提供につながると考えています。ブルーベリーがうつ病や不安に果たす役割について、より確かな証拠を得るためには、通常の食事摂取量やバイオマーカーに関する追加データを収集し、作用機序の解明を目指した、より大規模かつ多様な集団を対象とする研究が今後望まれます。
なお、ブルーベリー摂取は、薬物療法や精神科医療の代替として提示されたものではありませんが、本研究は、ルイジアナ州農村部の住民において、日常的なブルーベリー摂取がうつ病および不安症状に対して有望な効果をもたらす可能性を示しました。
ブルーベリーの栄養研究に関する詳細は、
healthprofessionals.blueberry.org/research をご覧ください。
USハイブッシュブルーベリー協会について
USハイブッシュブルーベリー協会(USHBC)は、米国農務省監督の下、農業研究振興を目的に2000年に設立された独立団体で、ブルーベリーの栽培農家やパッカーを代表し、業界の健全な成長促進を目指しています。USHBCは約2,500の栽培農家、加工業者、輸出入業者を擁し、米国内および海外市場に向けて、清潔で安全な環境下でのブルーベリーの栽培、収穫、加工、供給に努めています。https://ushbc.blueberry.org